がりがりがりーのわくわくワンダーランド

記憶に定着させたいこと、Twitterだと書き切れないこと等を残します。


前知識不要!超初心者向け遊戯王のルール解説① - 必要なものとカード解説

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遊戯王オフィシャルカードゲームとは、2人でプレイする対戦型カードゲームです。

一般的に遊戯王におけるゲームの一部始終はデュエルと呼ばれ、約20年の歳月を重ねる中で広くファンから親しまれています。

このデュエルの構造は一見至ってシンプルです。

自分と相手のターンを交互に繰り返し、手札を駆使してモンスターを召喚、殴って相手のライフポイントを0にしたプレイヤーの勝ち。

しかしこれを子供でも気軽にプレイできそうなゲーム、と甘く見てはいけません。

細かいルールを加味すると、ぶっちゃけ遊戯王は複雑で一見さんお断りゲームだとよく揶揄されてしまいます。

昔の遊戯王といえば小学生男子がこぞって好むナンバーワンカードゲーム!って感じだったのですが、

今となっては年々ルールが複雑化していき、ゲームバランスはインフレーションの一途を辿っているおかげで、悲しいことにプレイしている層の大半は20代以降の男性が占めている現状です。

かくいう僕も小学生の頃に遊戯王を始め、引退し、20歳の節目に復帰して現在3年目のプレイヤーとなります。

復帰した際には、昔とあまりにも違うゲーム性に頭を抱え、ルールの把握にも四苦八苦しました。今でもめっちゃ間違えます。

そんな小難しいカードゲームである遊戯王を、初心者目線でできるだけわかりやすく親切に解説していくのがこの記事の主旨です。

興味のある方は是非最後までお付き合い願います。

 

遊戯王ってどんなカードゲーム?

 

(1)ゲームを始める前に必要なもの

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- デッキを用意しよう

2018年6月現在、遊戯王には約10000種類ものカードが存在しています。

まず最初にあなたはその膨大な数のカードの中から40枚程度のカードを選択する必要があります。

この選び抜いたカード群をデッキと呼びます。

 

デッキなしには遊戯王をプレイすることはできません。

とはいえ何も知らない状態で無数のカードを調べピックアップする方法は賢いとは言えないでしょう。ただただ苦行なだけです。

そこでまずお手軽に遊戯王を始める際に便利な商品をご紹介します。

 

※アフィは貼っていないのでご安心ください

 

これはスターターデッキと呼ばれる構築済みデッキの一種です。

初心者でも比較的わかりやすく汎用的なカードが40+α枚、

そしてゲームを進行する際必要となるデュエルフィールド、

細かいルールが記載されたルールブックなどがまとめて収録されています。

 

スターターデッキは年に1回のペースで新商品として売り出されるのですが、

僕が深く購入をおすすめしたいのは2018年版のスターターデッキです。(収録カードがスゴい!)

これは主にamazonなどの通販や、全国のカードショップ、大型家電量販店などに置いてあるので比較的入手しやすいと思います。

試しに1つ買ってみるという選択肢もありますが、

個人的には同じスターターデッキを3つ購入することをおすすめします。

 

なぜわざわざ出費を重ねて同じものを3つも買わなきゃいけないのか。

 

理由は4つあります。

① ひとつのデッキに収録されているカードが基本的に1種類につき1枚ずつである

② 遊戯王は同じデッキに同名カードを3枚入れることができる(例外あり)

③ 強くて便利なカードは3枚入れたほうがお得である(鉄則)

④ 汎用的なカードが多いので、後々無駄になる可能性が低い
 

ルールを覚えることにのみ目を向けた場合は必ずしも3つ必要とは言えないのですが、

ルールを覚えてさあ実際にゲームを始めてみよう!となった際にデッキが弱すぎて勝つ快感を得られないままでいると、

モチベーションを欠く危険性が出てしまい、最悪の場合投げ出すことに直結します。

なので、今後のことを考えてまずは1000円×3=3000円の投資をしてみましょう。

趣味を始める際の初期投資としては比較的安い部類だと思います。

 

 

- 対戦相手を用意しよう 

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遊戯王のルールを勉強するときには、できれば親切な経験者を横に置くと良いです。

わからないことがあれば無限に質問すればいいし、接待プレイをしてもらいながらついでに細かいルールも解説してもらいましょう。

大体の既存プレイヤーは新規参入者に優しいものです。調子に乗ってキモい口調で畳み掛けられることもありますが、こちらも優しくもう1度聞き返してあげましょう。

 

周りに遊戯王プレイヤーがいない場合はどうすればいいのかといった疑問が浮かび上がることも想定しておきます。

アニメにドハマりして遊戯王を始めてみたはいいものの、などといった問題はスタートする年齢が上がるにつれ増えてしまいがちです。

その場合は勇気を振り絞ってSNSで仲間を見つけたり、もしくはお店の人に声をかけて相手をしてもらう必要があります。

どちらも敷居は高いのですが、カードゲームはもとより対人コミュニケーションに特化したゲームでもあるので、そこはなんとか気持ちを振り切りましょう。

この壁を一度ぶち破ることで、今後の趣味全般にも素晴らしい影響が出ると僕は思います。

 

‐ 大まかなルールの前提を頭に叩き込もう

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① 先攻・後攻を決めてゲーム開始

 → ターン制ゲームなので、まずジャンケンをして先攻・後攻を決めましょう。その後、お互いに裏返した自分のデッキからカードを5枚引きます。

 

② お互いのライフポイントは8000からスタート

 → 各プレイヤーはお互いのライフポイントをモンスターの攻撃によって削っていきます。8000からスタートし、どちらかが0になった時点でデュエルは終了となります。

 

③ デッキ枚数は40~60枚

 → 最低40枚、最高60枚がデッキ構築のルールです。デュエル中ではライフポイントが0になるほか、デッキが0枚となりカードが引けなくなった時点でそのプレーヤーの敗北となります。

 

 

(2)戦いのフィールドをちょっとだけ見てみよう

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デュエルを進行するにあたって必要不可欠となるのがデュエルフィールドです。

これはスターターデッキに同梱されているシートで、その上にカードを置きながらゲームを進めていくことになります。

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今回は簡易的な説明をしたいので、線で強調された部分にのみ注目して頂きます。

 

① デッキ

 → ここには自分のデッキを裏向きにして置きます。ゲーム開始時にはカードを5枚引き、それを手札とします。デュエル中は特別なことがない限り、デッキ内を自由に見てはいけません。また、手札を相手に見せてはいけません。

 

② メインモンスターゾーン

 → ここにはデュエルの主役であるモンスターカードを置きます。最大で5枚まで置けます。モンスターの置き方には3通りあり、縦に置いたり横に置いたり裏向きで置いたりします。(後述)

 

③ 魔法&罠ゾーン

 → ここにはデュエルの補助となる魔法カードもしくは罠カードを置きます。こちらも最大5枚まで置けます。モンスターとは違い、横向きに置くことはありませんが裏向きで置くことがあります。左右端のダイヤのようなマークが気になりますが、今回は無視してください。

 

④ 墓地

 → ここには使い終わった魔法や罠、もしくは戦闘などで破壊されたモンスターを表向きで置きます。墓地に置かれているカードは特別なことがない限り機能しません。

 

フィールドにおける初歩の基本的な概念としては、これら4項目を抑えてもらえれば特に問題ありません。

その他のゾーンに関しては必要となり次第その都度解説していきます。

どうしても気になる場合はルールブックをご参照ください。

 

 

(3)どんなカードがあるの?

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大きく分けてモンスター魔法という3種類のカードが存在します。

バトルの舞台となるフィールドにモンスターを並べて相手を攻撃し、

魔法・罠を駆使してゲームを有利に進める、みたいな解釈をしてもらうと分かりやすいかなと思います。

 

- モンスターカード

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1.情報の読み取り方

 

まず基本となるモンスターには、通常モンスタ効果モンスターの2種類が存在します。

 

このバニラ色をしたモンスターカードを通常モンスターと呼びます。

番号順にアイコンの役割を見てみましょう。

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① 名前

 → 全てのカードがもつ名称です。


② 属性

 → 各モンスターに割り振られている属性です。炎・水・風・地・光・闇・神の7種類が存在します。 


③ レベル

 → 星のマークがそのままモンスターのレベル数になります。この≪ビットロン≫の場合はレベル2として扱います。


④ テキスト欄

 → ここには各モンスター固有のテキストが記されています。通常モンスターである≪ビットロン≫には意味深な情報が書いてありますね。特にゲームに影響はありません。

⑤ 種族

 → 各モンスターに割り振られている種族です。属性と違って、20種類以上ものレパートリーが存在しています。また、その横にはモンスターの分類が記されています。

⑥ 攻撃力・守備力

 → ATKは攻撃する体勢の際に参照する値、DEFは防御する体勢の際に参照する値となります。

 

これらを踏まえると≪ビットロン≫は、

地属性レベル2サイバース族通常モンスター攻撃力200/守備力2000であることがわかります。

 

では次に効果モンスターを見てみましょう。

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先程の通常モンスターと比べて異なる点にお気づきでしょうか?

まずはカードの色です。効果モンスターはオレンジ色にデザインされています。

次に特筆すべきはテキスト欄です。①と番号が振ってあり、なにやら雰囲気の違う情報が記されています。詳しく見てみましょう。 

①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札・デッキからレベル2以下の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。


これは通常モンスターのテキストとは違い、ゲームに影響の出るモンスター固有の効果となります。

≪ドラコネット≫の情報を総括すると、

闇属性レベル3サイバース族効果モンスター攻撃力1400/守備力1200

そして召喚成功時に手札もしくはデッキから特定のモンスターを引っ張り出す能力を持っています。

 

 

2.モンスターの表示形式

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モンスターカードには、そのまま縦向きに置く攻撃表示と、横向きに置く守備表示、裏で横向きに置く裏側守備表示が存在します。

デュエル中、お互いに相手のライフポイントを削る役割をもつモンスター同士のバトルが発生することがあります。

そのとき、モンスターの表示形式が攻撃表示であれば攻撃力守備表示であれば守備力の値を参照してバトルを行うことになります。(攻撃表示でなければ攻撃することはできません)

表示形式は自分のターンでモンスター1体につき1度だけ、縦から横、もしくは横から縦というように変更することができます

しかし、モンスターがフィールドに出たターン、そのモンスターの表示形式をすぐさま変更することはできず、1ターン経過するのを待つ必要があります。

モンスターにも気持ちの整理が必要なのかもしれません。

 

 

3.モンスターの召喚方法

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さて、ざっとモンスターカードについて解説してきましたが、

召喚なくしてモンスターがフィールドに出ることはありません。

遊戯王には非常に多くの召喚方法が存在しており、これがルールを複雑化させている要因のひとつでもあります。

なので、今回はわかりやすく大きく分けて3つの召喚方法を解説することにします。

 

 

① 通常召喚(召喚・セット・アドバンス召喚

 
レベル1~4のモンスターは手札からフィールドのメインモンスターゾーンに出すことができます。

この場合、モンスターの表示形式は表側攻撃表示(=カードを表にして縦向きに置く)、または裏側守備表示(=カードを裏側にして横向きに置く)の2つのうちどちらかを選択することになります。

※表側守備表示でモンスターを召喚することはできません。

表側攻撃表示でカードを置くことを召喚、裏側守備表示でカードを置くことをセットと呼びます。

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レベル5以降のモンスターも同じく手札からメインモンスターゾーンに出すことができるのですが、その際にそれなりのコストを支払う必要が出てきます。

レベル5・6のモンスターを召喚するには、自分フィールドに既に存在しているモンスターを1体リリース(=墓地へ送ること)しなければなりません。

レベル7以降のモンスターを召喚するには、2体のモンスターをリリースする必要があります。

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こちらはレベル8通常モンスターの≪青眼の白龍≫です。

遊戯王を代表する最上級モンスターなので紹介しておきました。

では、≪青眼の白龍≫を自分のフィールドに召喚してみましょう。

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このように、モンスターをリリースしてフィールドに出す行為をアドバンス召喚と呼びます。強いモンスターを呼び出すには相応の生贄が必要ということです。

また、アドバンス召喚においてもモンスターの表示形式は表側攻撃表示、もしくは裏側守備表示を選択することになります。後者をアドバンスセットと呼びます。

※表側守備表示でモンスターをアドバンス召喚することはできません。

 

召喚・セット(アドバンスセット)・アドバンス召喚の3つをまとめて通常召喚とグループ分けされます。

非常に大切な決まりとして、この通常召喚には、1ターンに1度しか行うことができないという制約が課せられていることを覚えておいてください。

召喚・セット・アドバンス召喚のうち1つだけしかできません。

例えば、レベル3のモンスターを召喚したターンに、続けてそのモンスターをリリースしてレベル6のモンスターをアドバンス召喚することはできないということです。

プレイヤーには1ターンに1度だけ通常召喚する権利(=召喚権)が与えられている、という解釈をしておきましょう。

 

② 反転召喚

 
裏側守備表示でセットされているモンスターを、戦況に応じて表側攻撃表示にひっくり返すことができます。これを反転召喚と呼びます。

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通常召喚同様、自分のターンに行うことができますが、こちらは回数制限がありません裏側守備表示のモンスターを可能な限り反転召喚することが可能です。

とはいえ、モンスターの表示形式は1ターンに1度しか変更できず、フィールドに出たモンスターはそのターン内に続けて表示形式を変更することはできません。

つまり、モンスターを裏側守備表示でセット→すぐさま反転召喚、といった動きはできないので、1ターンのラグが生じることになります。

また、表側攻撃表示から裏側守備表示への変更は原則できません。姿を現したらもう隠れることはできないのです。 

 

③ 特殊召喚

 
特別な手順を踏んだり、特定の条件が揃った場合にのみ手札・墓地・デッキなどからモンスターをフィールドに出せることがあります。これを特殊召喚と呼びます。

こちらの召喚方法も回数制限はなく、1ターン中に可能な限り特殊召喚を行うことができます。

前述した効果モンスター≪ドラコネット≫を例に詳しく見てみましょう。

≪ドラコネット≫がもつ固有の効果により、モンスターを特殊召喚することができます。

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①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札・デッキからレベル2以下の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 

この場合、まずレベル3である≪ドラコネット≫を手札から召喚します。

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召喚する権利はここで消費され、このターン、それ以上の通常召喚を行うことができなくなりました。

そして、≪ドラコネット≫は自身が召喚に成功した時の効果をもっているため、召喚に誘発されモンスター効果が発動されます。

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すると、今回の場合はデッキからレベル2以下の通常モンスターである≪ビットロン≫がフィールドに守備表示で特殊召喚されました。

お気づきかもしれませんが、特殊召喚する際のモンスターの表示形式は、特に指定がない場合や「守備表示で」と書かれている場合には表側守備表示でフィールドに出しても構いません。

逆に、「裏側守備表示で特殊召喚する」などの指定がない場合は、モンスターを裏側守備表示で特殊召喚することはできません。(ややこしい)

 

遊戯王は本来、召喚は1ターンに1度、つまりモンスターは1ターンに1体出すことが基本となるのですが、特殊召喚のギミックを取り入れることで、1ターンに出せるモンスターの数を増やすことができます。

さらに、本来レベル5以上のモンスターを召喚するにはモンスターをリリースしなければいけませんが、これはあくまでもアドバンス召喚の際に必要なコストであるため、特殊召喚の際にはタダですげー強いモンスターを出すことが可能となります。

現代の遊戯王はいかにこの特殊召喚の回数を重ね、大量にモンスターを展開するかといった戦法を取ることが多いです。

また、モンスター効果による特殊召喚のみならず、後述する魔法・罠カードによる特殊召喚手段も豊富に用意されています。

特殊召喚は非常にお得、ということを抑えておきましょう。

 

 

‐ 魔法・罠カード

 

1.魔法カード

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魔法カードは基本的に自分のターンに手札から魔法&罠ゾーンに置いて発動することができる、緑色のカードです。

基本的には自分ターン特定のタイミングでのみ発動が可能です。

 

発動したら墓地へいく使い切りの通常魔法

・発動後もフィールドに残り続け、継続的な効果を期待できる永続魔法

・1体のモンスターを強化することに特化し、フィールドに残り続ける装備魔法

・例外的に相手ターンでも発動することのできる速攻魔法

 

など、様々な用途で使える魔法カードが存在しています。(まだまだあります)

 

これらすべてを丁寧にひとつずつ解説しても良いのですが、

今回はモンスター関連の情報量があまりに多くなってしまった為、控えめに基本中の基本である3つの魔法を抑える形で紹介していきます。

後に捕捉するつもりですが、今すぐもっと知りたい!という方はルールブックを参照、もしくはググって調べてみてください。

 

 

① 通常魔法


それではまず、使い切りの通常魔法から見ていきましょう。

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あらかたのフォーマットはモンスターと似ていて、属性・種族・攻守・レベルなどが記載されておらず、至ってシンプルです。

ブラックホール≫のテキスト欄を見てみると、
 

①:フィールドのモンスターを全て破壊する 


と、アホみたいな一文のみが書かれています。

意味はそのままで、自分・相手問わずフィールドのモンスターゾーンに置かれたモンスターをすべて破壊する(墓地へ送る)効果となります。豪快です。

厳密に言えば、遊戯王における「破壊する」と「墓地へ送る」は少し別の意味をもつのですがここは素直に、カードは破壊されたら墓地へいくものだと解釈しましょう。

効果の処理が終われば、通常魔法であるブラックホール≫も共に墓地へ送られます。

 

 

② 永続魔法 


次に、発動後も魔法&罠ゾーンに残り続ける永続魔法を見てみましょう。

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テキストを読む前に、ひとつ説明しておくべき点があります。

カード名の下に位置する【魔法カード】と書かれた横にある

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この印。

これは魔法カードの役割を区別する目的でつけられているアイコンです。

≪補給部隊≫は”永続”魔法なので、無限を意味するアイコンが記されています。

通常魔法以外の魔法カードにはそれぞれの役割に応じたアイコンが存在するので、パッと見どんな魔法カードかを知るためにはまずそこをご覧ください。

それでは、効果を確認してみましょう。
 

①:1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合にこの効果を発動する。自分はデッキから1枚ドローする。 


もう少し噛み砕くと、1ターンに1度だけ自分のモンスターが破壊された場合デッキからカードを1枚引くことができる効果、ということになります。

これは、≪補給部隊≫が自分フィールドに存在し発動条件が満たされる限り、ターンを跨げば何度でも発動可能です。

遊戯王では自分のターンを1ターン、相手のターンを1ターンと数えるので、モンスターが破壊される度に≪補給部隊≫の効果を自分・相手のターンに1度ずつ発動することができます。

 

 

③ 速攻魔法 


最後は相手ターンにも発動できる速攻魔法です。他の魔法カード同様、自分のターンにも発動できる便利なカードです。

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雷のようなマークがついていますが、これが速攻魔法のアイコンです。

≪サイクロン≫の効果を見てみましょう。
 

①:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。 


シンプルに相手の魔法・罠カードを破壊できるカードなのですが、ここでひとつ注意すべき点があります。

≪サイクロン≫は相手の魔法・罠カードの効果を打ち消すカードではありません。あくまでも、相手のフィールドに存在する魔法・罠カード(表向きでも裏向きでも可)を破壊するだけのカードです。

は?と思った方もいるかもしれませんが、これについては後々詳しく解説すると思うので、ほえ~と納得しておいてください。

 

それはさておき、速攻魔法特有の性質をご説明いたします。

先程、魔法カードは自分ターンの特定のタイミングでのみ発動が可能と書きましたが、

速攻魔法は裏向きでセットすることにより、相手のターンであっても発動が可能となります。ついでに、自分ターンでも好きなタイミングに発動可能です。故に速攻です。

 

ちなみに、速攻魔法と後述する罠カードは裏向きでセットしたターンに発動を行うことができないため、相手ターンになるまで少々待たなければなりません。

つまり、手札から速攻的に使うか、セットして相手の動きを見ながら妨害するか、といったプレイングが重要となります。ちょっと難しいかも。

 

 

2.罠カード

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罠カードは、速攻魔法と同じ要領で自分のターンに裏向きでセットすることにより、相手のターンでも発動可能となる、赤紫色のカードです。

しかし、魔法カードとは違い手札から直接発動することができないため、発動までに1ターンのラグが生じてしまうデメリットがあります。

とはいえそれなりに効果が強めに設定されているカードも多いです。

罠カードは全部で3種類あります。

 

発動したら墓地へ行く使い切りの通常罠カード

・永続魔法と同様、フィールドに残り続ける永続罠カード

カードの発動に対して発動するカウンター罠カード

 

魔法カードよりも種類は少ないので覚えやすいかもしれません。

 

 

① 通常罠


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①:フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。 


こちらは指定したモンスター1体を手札に戻すカードです。

せっかく頑張ってアドバンス召喚した≪青眼の白龍≫を手札に戻されたらたまったもんじゃないですね。

もちろんこちらは罠カードなので、発動までに1ターン待つ必要があります。

通常罠に限った話ではありませんが、罠カード&速攻魔法はルール上、セットして発動する準備が整ってしまえばその後の自分のターンでも好きなタイミングで発動することができます。

初心者の方はなんとなく罠カードは相手のターンに発動するもの!と考えてしまいがちなのですが、1ターン待てば自分のターンにも使えることを覚えておけばプレイングに更なる幅が生まれることでしょう。

 

 

② 永続罠


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①:自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。 


まずはアイコンにご注目ください。こちらは永続魔法と同様、発動しても破壊されない限りはフィールド上に残り続ける特性を持っています。

次に効果ですが、自分の墓地にいるモンスター1体を攻撃表示で蘇生させるメリット、

リビングデッドの呼び声≫本体もしくは蘇生したモンスターがいなくなると共に墓地へいくデメリットがあります。

紹介したカードを使って少し簡単に説明してみます。

 

リビングデッドの呼び声≫を発動!効果で墓地の≪青眼の白龍≫を攻撃表示で特殊召喚

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では、前のターンにセットしておいた≪サイクロン≫を発動します。≪リビングデッドの呼び声≫を破壊します。

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リビングデッドの呼び声≫がフィールドを離れたので、≪青眼の白龍≫も一緒に破壊されます。

 

( ;_; )

 

といった流れになります。かわいそう。

ですが、本来モンスターを2体リリースしてアドバンス召喚する必要のある≪青眼の白龍≫を墓地から出せるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

窮地のタイミングで壁となるモンスターを蘇生させたり、追撃として強いモンスターを蘇生させたり、このカードには様々な用途があるので是非覚えておきましょう。

 

 

③ カウンター罠


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①:ライフポイントを半分払って以下の効果を発動できる。

●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。

●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。 


矢印のような印がカウンター罠のアイコンです。

カウンター罠は通常罠と同様、発動後墓地へ送られる使い切りタイプです。

効果を見て頂けるとなんとなくわかるのですが、これは相手のカードの発動に対してそれを無効にしたい場合に使用するカードです。カウンターっぽい感じはします。

≪神の宣告≫は自分のライフを半分、例えば8000の場合は4000、6000の場合は3000を支払うことによって発動するので、なかなか重いコストを必要とされます。

相手がどうしようもなく強いモンスターを召喚してきたときに使用したり、≪ブラックホール≫のようなとんでもない全体破壊などをしてきた場合に発動することで、相手の意表を大きく突くことができます。

相手のやりたいことを強制的に止めてしまう非常にいやらしいカードなので、ここぞというタイミングで申し訳なさそうに発動するとより効果的です。

 

 

―――――――――― 

 

 

以上で、めちゃくちゃざっくりとしたモンスター・魔法・罠カードの解説を一旦終了とさせて頂きます。

これでざっくり?と思われるでしょうが、遊戯王は本当にアホみたいな細かいルールが無数に存在するので、どうかご容赦ください。

 

次回は、ターンの流れやこのゲームの肝といえるモンスターの戦闘などについて解説していきます。

 

10000字を超える文章を長々と読んでくださりありがとうございました。

なにか感想やご指摘などございましたら是非コメントの程をよろしくお願いしたします!励みになります!